介護が必要な92歳の母親をいちき串木野の自宅に放置し死なせたとして64歳の息子が逮捕された事件、近くの住民は親子が仲良く暮らしていた姿を目撃していました。 保護責任者遺棄致死の疑いで先日逮捕・送検された無職・前畑正行容疑者。 警察によりますと、今年4月から先月上旬までの間に、92歳の母・ツギヱさんを介護の責任があったにもかかわらずいちき串木野市の自宅に放置し、死なせた疑いが持たれています。 5月8日に親族が連絡がつかないツギヱさん方を訪れ、ベットの上で亡くなっていたツギヱさんを発見。前畑容疑者の行方は分からなくなっていましたが今月1日に徳島県内の交番を訪れ「母親の介護に疲れた」と話したということです。なぜ徳島にいたのか、徳島で何をしていたのか、警察は捜査中だとしています。 【宮城記者】 「親子が暮らしていた地域は住宅もまばらで、車の通りもあまりありません。家の前には度々母親を送迎するためにデイサービスの車が行き来していたということです。」 山あいの集落に2人で暮らしていた前畑親子。周りにはほかに5世帯が住んでいます。 【近隣住民】 「4月の前半は気づかなかったけど、後半になったころに、いつも止めてらっしゃる所に車がないなとはおもいました。火・木・土にデイに行ってらっしゃって、よっぽどないと、お母さんがいらっしゃる日に外出もなかったので」 「お巡りさんたちがぎっしりきたので、何があったんだろうと思った」 前畑容疑者は「寡黙な性格」で、年に1度の地域清掃には毎年参加するなど住民と交流する機会もあったといいます。 【近隣住民】 「いつもお母さんと仲良く暮らしてらっしゃった」 「(介護が)大変だねって言ったら、大変だよって言ってました。会話はほとんどが挨拶して、お母さんの状態を聞くぐらいのもので、生活とか世間話みたいなのはいっさいほとんどしない」 警察の調べに前畑容疑者は「放置したことに間違いない」と容疑を認めているということです。 県のまとめでは家庭内での高齢者虐待の件数は相談・通報の数とともに年々増えています。増えている理由は関心が高まっているからなんですが、少子高齢化で家庭介護の負担が増えるリスクも高まっているなか介護疲れやストレスをどう回避するかも虐待を防ぐポイントです。 内訳でいうと、叩く、ベッドに縛り付けるといった身体的虐待がもっとも多いんですが高齢者に恥をかかせる、怒鳴るといった心理的虐待、本人の合意無しに財産を使ったり、日常で必要な金銭を渡さないといった経済的虐待、それから今回のような介護や生活の世話を放棄するいわゆるネグレクトも少なくありません。虐待が疑われる場合や、虐待を受けている場合には近くの市町村担当窓口か地域包括支援センターに相談・通報してください。