広島県府中町の水分峡(みくまりきょう)森林公園で昨年4月、東京都練馬区の会社員男性=当時(52)=が殺害された事件で、起訴されたいずれも安芸郡の10代の2人の裁判員裁判が近く、広島地裁で始まる。強盗致死罪に問われた男(19)は22日、強盗殺人罪に問われた少年(17)は7月14日に初公判が開かれる。それぞれ複数回の審理が予定され、法廷で何を語るのか注目される。 広島地裁によると、男の公判は計4回で、7月3日に判決が言い渡される予定。一方の少年は計5回で、判決は7月29日の見通し。 この事件を巡り、広島県警は昨年6月、10代の男女3人を強盗殺人容疑で逮捕。3人は家裁送致され、広島家裁は少年と男を検察官送致(逆送)し、8月に広島地検がそれぞれ起訴した。一方、家裁は恐喝容疑で家裁送致された当時18歳の松山市の女については第1種少年院送致(収容期間2年)の保護処分とした。 捜査関係者によると、女と少年は当時、交際関係にあり、男と少年は同じ職場で働いていた。男性と面識があったのは女だけだったとみられる。 起訴状などによると、3人は男性と女の関係に因縁をつけて金品を脅し取ろうと考え、女が男性を誘い出し、少年が脅して金品を要求。男性が抵抗しようとしたため少年と男が暴行を加え、少年は木の棒で頭を殴り殺害し、現金約8万1千円入りの財布を奪った疑い。