バレーボール・SVリーグの大河正明チェアマンは17日、理事会後に記者会見し、元男子日本代表の佐藤駿一郎被告(26)が麻薬取締法違反で逮捕されたことを受けて実施を決めた薬物検査や研修の内容を明かした。 佐藤被告は代表合宿中の先月27日に東京都内のパチンコ店で乾燥大麻を所持していたとして、翌28日に逮捕され、この日(17日)に東京地検に起訴された。 大河チェアマンは「いかに自由時間であったとしても、代表の会見を控えている中で、背が高く一般的に人目につくような選手が、何人かでパチンコに行っていたことは、代表の自覚に欠ける」と憤りを表明した。 佐藤被告の逮捕を受け、リーグでは今月10日、▽シーズン前の薬物検査の義務化▽シーズン中の抜き打ちでの薬物検査実施▽7月に全選手向け研修を実施-を表明した。 これについて大河チェアマンは「弁護士を講師に迎え、7月2日に全選手に対してオンライン研修を行う」と説明。日本代表の活動中で参加できない選手や、まだ来日していない外国籍選手を対象に、英語の字幕を付けた動画で内容を確認できるようにするとした。 また全選手とチームスタッフを対象とした薬物検査を来シーズン開幕前に実施。シーズン中にも抜き打ちで検査を行う。大河氏は「シーズン前に行うことで思い出させる(注意喚起する)ことになる。抜き打ち検査をすれば(選手間で)横に話が広がり、1年目は緊張感をもってやれると思う」とした。 ■岡山の審議は7月に 一方、ガバナンスの不備が問題視されて4月の理事会でライセンス発給が条件付きで認められた女子の岡山に関して、期限の5月29日までに「ガバナンス改善計画書」が提出されたことが理事会に報告された。この日は「(理事の)皆さんに読んでいただくところで終わった」(大河氏)状況で、具体的な審議は7月の理事会で行われる。 岡山は河本昭義監督が社長、筆頭株主を兼ね、三者による牽制(けんせい)が効いていない状態とされる。大河チェアマンによると、河本氏は監督として現場に残り、他の立場からは離れる意向だという。ただ大河チェアマンは「本当に牽制効果が働くのか。息のかかった人が役員では実態は変わらない。どう運営されるのかオブザーブする。本当に計画がワークするかを確認している」と厳しい見方を示した。