若者を含む幅広い世代に広がる「ニセ警察詐欺」の被害を防ごうと、大阪府警でついに「AI(人工知能)署長」が登場した。YouTube上で公開された動画では、大阪城が見える執務室で手口と対策を紹介している。 動画は14分間で、生成AIで作られた女性「AI子(あいこ)署長」が出演。ニセ警察詐欺の手口について、「犯人は『あなた名義の携帯電話が詐欺に使われている』『銀行口座が不正に使われている』と言って、不安感情をあおってきます」「『第三者に話せば処罰される』と言って口止めをしてくるなど、巧妙なやり口となっています」と落ち着いた口調で説明し、警察がSNSでやりとりを求めたり逮捕状をSNSで送りつけたりすることはないと注意喚起している。 この動画を制作したのは、香川大サイバーセキュリティーセンター客員教授の平野敏範氏(47)。大手IT企業に勤務する平野氏は、過去にも特殊詐欺に関するスマートフォン体験ツールを府警とともに制作してきた実績がある。 このほど、府警の「防犯ITアドバイザー」に就任し、引き続きIT分野での技術指導・協力に取り組むという。平野氏は「AIなどを活用して巧妙化する手口に合わせた対策ツールを制作し、市民の防犯意識を高めていきたい」と意気込む。 動画タイトルは「AI子署長の防犯教室! 動画で学ぶ詐欺対策」。府警公式チャンネルで公開されている。【松原隼斗】