「特殊詐欺」について深掘りしていきます。 まず、特殊詐欺の定義とは…警察庁によりますと、特殊詐欺の定義は「犯人が電話やSNSなどを通じて、対面することなく相手を信頼させ、現金などをだまし取る犯罪」のことを指します。 ■2025年1年間で23億3千万円がだまし取られる ここ10年の宮城県内の特殊詐欺の認知件数と被害額を見てみると、2016年の認知件数は270件、被害額は6億6千万円余りでした。 しかし、近年は件数と被害額が増加し、2025年は404件、23億3千万円余りの被害が出ています。 ■「冷静さを失っていた」被害者が語る巧妙な手口 ニュースも含めいろいろな場面で特殊詐欺に関する注意が呼びかけられていますが、なぜ、こんなに多くの人がだまされてしまうか? 県内で特殊詐欺の被害に遭った男性は「冷静さを失っていた」と当時を振り返っています。 特殊詐欺の実際の音声: 「資金構成証明調査を行うにあたって、○○さんの身分証明書を送っていただきたいんですよ」 仙台市内に住む50代の男性です。2026年4月「電話料金の未払いがある」という嘘の電話がかかってきたことをきっかけに、警察官を名乗る男らから「あなたを逮捕する」などと言われたといいます。 警察手帳を見せられたことなどもあり、話を信じてしまいました。 被害を受けた50代男性: 「無実潔白を証明することが優先。質問に対して答えて問題解決が先行しているので、偽警察官であると判断する冷静さは欠けていた」 その後、男性は、ネットバンキングで100万円を送金。被害に気が付いたのは、その後でした。 被害を受けた50代男性: 「現金を指示のあった口座に移すなど警察はやらないと聞いた。そういうことを認識できていれば、冷静に判断できたと思う」 実際に会ってはいなくても、警察手帳を見せたり、複数の人が電話をかけたり…。こうした巧妙な手口で不安や焦りなど人の気持ちにつけこむのが特徴です。 ■4種類→13種類に手口増えるも その入口は限られる もともと特殊詐欺は、20数年前には手口の分類が4種類しかなかったのですが、いまや13種類に増えています。手口は多いものの、実は「特殊詐欺の入口」は、限られています。そのひとつが、「電話」です。