島根県警が異例「土曜夜市」に出店 後を絶たない「特殊詐欺」被害防止の切り札は「アプリ」

後を絶たない特殊詐欺、警察が水際対策の切り札として期待しているのが「被害防止アプリ」です。 多くの人に利用してもらうため、島根県警が異例の取り組みでPR、普及を図っています。 6月27日に松江市の中心商店街で開かれた「まつえ土曜夜市」。 多くの人出でにぎわうなか、姿を見せた制服姿の警察官。 雑踏の警備…ではないようです。 『騙されないぞ選手権』と銘打った特殊詐欺への注意を促す街頭広報です。 出店が並ぶなか、警察も「出店」、訪れた人が体験していたのは、スマートフォンのビデオ通話機能を使った「ニセ警察詐欺」のシミュレーションです。 「大阪府警察本部のものです」 画面の向こうの警察官を名乗る男が差し出したのは、ニセの「逮捕令状」。 通話画面がリアルに再現され、実際の詐欺の手口を疑似的に体験できます。 「あなたには逮捕状が出ているので、調査に協力していただけないと、あなたを逮捕することになります」 体験した人: そういう怖い思いをしたことがないので、逆に今教えていただいて自分に応用できるか不安で怖いです。 島根県警生活安全企画課・伊藤祐弥さん: 土曜夜市ということでかなりの集客が見込めると。対面ですと、フェイストゥーフェイスで話が落ち着いてできて、しっかりと理解して詐欺の手口など学んでいただき対策につなげられるかと。 松江市の土曜夜市に警察が出店するのは、これが初めて。 異例の取り組みに背景にあったのは、後を絶たない特殊詐欺被害です。 土曜夜市での広報活動で特に力を入れていたのは「詐欺被害防止アプリ」のPR。 手持ちのスマートフォンにアプリをインストールすると、特殊詐欺などの犯行に利用されたことのある番号からの着信に警告を出すほか、特殊詐欺でよく使われる国際電話からの着信を自動的に拒否する機能を搭載しています。 警察庁は民間企業が開発した2つのアプリを推奨。 このうち、2026年3月に提供が始まったこちらのアプリは、提供開始から約100日で累計100万ダウンロードを突破するなど、普及が進んでいます。 中村友香記者: 最近の詐欺手口などを紹介する一覧ページも設けられています。“強盗殺人事件”の捜査をかたるニセ警察詐欺も確認されているようです。 島根県の特殊詐欺による被害は2026年、5月末の時点で約7億2000万円、2025年の同じ時期の1.5倍に増加するなど、依然深刻な状況が続いています こうした中、警察は「詐欺被害防止アプリ」を「被害者が犯人とつながるのを防ぐ唯一の水際対策」と位置づけ、あの手この手で普及を図っています。 島根県警生活安全企画課・伊藤祐弥さん: 今年に入ってからも多額の被害が発生し、続いている。何としてでも食い止めたいのでアプリを幅広い年齢層に普及できれば。 「自分はだまされない」と考える人ほど被害に遭いやすいとして警察は年齢に関係なく、すべての人が詐欺被害を「自分事」として考え、注意してほしいとしています。

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