大崎事件 弁護団が新証拠11件提出 第5次再審請求 初の再現実験も

1979年、鹿児島県大崎町の牛小屋の中から男性の遺体が見つかった大崎事件のニュースです。 5度目となる裁判のやり直し=再審の申し立てで弁護団は14日までに新たに11件の証拠を裁判所に提出しました。 池田政昭記者 「大崎事件第5次再審請求、弁護団が3回目の協議にのぞみます」 14日、鹿児島地裁で開かれた大崎事件の再審請求の進行協議。 弁護団と検察、裁判官が参加し、弁護団が新たな証拠の内容を説明しました。 1979年、大崎町の牛小屋の堆肥の中から中村邦夫さんが遺体で発見された大崎事件。 殺人などの罪で10年間服役した中村さんの義理の姉の原口アヤ子さんは一貫して無実を訴え、現在5回目の再審請求の審理が続いています。 地裁での協議を終えた弁護団は会見で、11件の新たな証拠について説明しました。 大崎事件弁護団・鴨志田祐美共同代表 「“供述弱者”を責め立てて、言ってみれば、やってもいない殺人事件をでっち上げていったというこの本質に、もう一度、今、第5次再審で迫っていく」 大崎事件は物証に乏しく、確定判決を支えているのは共犯者として原口さんとともに逮捕された親族3人の自白で、新証拠はその供述の信用性を覆すために提出されました。 1つは心理学の専門家による親族3人の供述内容を分析した鑑定書で「供述には多くの矛盾点があり、実体験に基づいておらず、捜査機関による誘導」の可能性を指摘するものです。 さらに中村さんがタオルで首を絞めて殺されたとする確定判決を検証するための再現実験を初めて行い、その報告書なども証拠として提出されました。 弁護団は実験の結果、タオルで窒息死させることは困難と主張しています。 提出されたのは11件の新証拠。 大崎事件の再審請求で提出された証拠の数としては最多となります。 大崎事件弁護団・鴨志田祐美弁護士 「いずれにしても、自白が信用できないところに結びつけるための証拠を出しているという認識。(誕生日に訪れた時)アヤ子さんは今にも起き上がろうとする感じで体を動かしてくれて、勇気づけられたし、しっかりと応えなければならない思いを強くした」 大崎事件、第5次再審請求、次回の協議は10月15日に開かれる予定です。

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