【臓器移植ビジネスの闇】カンボジアに患者を渡航させて…保釈中も荒稼ぎしていた元NPO法人理事長

7月9日、朝9時前、警視庁荒川署から両手で顔を覆いながら、1人の男が姿を現した。手の隙間から、周囲の様子をチラ見して、詰めかけた報道陣の姿を確認すると、手で完全に顔を隠して歩く。3年前に逮捕されたときに得た“教訓”なのだろうか。 警視庁と愛知・兵庫両県警による合同捜査本部は、7月7日、NPO法人『難病患者支援の会』(現在は解散)の元理事・菊池仁達(ひろみち)容疑者(66)と、一般社団法人『国際医療相談室』代表理事・安藤貴樹容疑者(66)、菊池容疑者の長男で会社員の充容疑者(42)の3人を臓器移植法違反(有償あっせん)容疑で逮捕した。『相談室』は菊池容疑者が実質的に経営したとみられている。 腎臓病患者の70代男性にカンボジアでの移植手術を違法にあっせんし、対価として1236万円を受け取った疑いだ。 「男性は’25年8月に『相談室』のウェブサイトを見て連絡を取ったそうです。容疑者らは『あっせんではなくサポートだから違法ではない』などと説明し、男性は移植手術を依頼しました。 男性は’26年1月にカンボジアへ渡航。現地には充容疑者が同行したそうです。中国人コーディネーターに約2500万円を支払い、プノンペンの病院で20代女性ドナーの腎臓移植手術を行ったといいます。菊池容疑者は事務手数料300万円、謝礼金936万円の計1236万円をあっせんの対価として受け取りました。移植手術後の男性の様子は安定しているそうですが、国内で診てくれる病院を探すのが大変だったそうです。 菊池容疑者らは『相談室』を介して昨年3月から今年1月にかけて少なくとも4人の患者の海外移植に関わり、計4500万円を受け取っていたとみられています。カネの大半は菊池容疑者の借金の返済に充てられたとのことです」(全国紙社会部記者) 菊池容疑者は’23年にも臓器移植を無許可であっせんしたとして、起訴されている。その後、保釈されており、懲役8年の実刑が確定して今年の1月に服役するまでの間、『相談室』を開設して移植をあっせんしていた。

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