高知県警は7月22日、SNSを利用した特殊詐欺に関与したとして、元女子テニス選手で会社員の平木理化(54)氏を逮捕した。この衝撃のニュースは『UBITENNIS』や『Punto de Break』などの各種海外メディアでも「元全仏オープン王者が詐欺容疑で逮捕」と報じられており、テニス界に小さくない衝撃が広がっている。 同県警によると、平木氏は2022年2月15日から5月30日の期間に、鹿児島市の50代女性から30万円をだまし取るオンライン詐欺に関与した疑いが持たれている。被害女性は、フランス・パリの病院に勤務する男性整形外科医を名乗る人物から、「亡くなった妻の遺品が日本へ発送されており、それを税関から引き取るために必要な証明書の取得費用が必要」との説明を受け、現金を送金したという。 送金が行なわれた5月30日には、防犯カメラの映像に平木氏が同氏名義の口座から現金を引き出す姿が収められていたとのこと。さらに検察によると、約27万円が平木氏名義の暗号資産(仮想通貨)口座を経由して別の口座へ送金されたとされる。警察は同じ口座を巡る他の詐欺事件についても捜査を進めており、本件は別の詐欺グループを捜査する過程で発覚した。なお、平木氏は警察の取り調べに対し、「全く身に覚えがありません」と供述し、容疑を否認している。 平木氏は現役時代、WTAツアーのダブルスで6つのタイトルを獲得し、1997年には四大大会「全仏オープン」の混合ダブルスでマヘシュ・ブパシ(インド)とペアを組んで優勝。同年10月にはダブルスの世界ランキングでキャリアハイの26位を記録した。またシングルスでも自己最高72位をマークし、四大大会でも4度の3回戦進出を経験している。 文●中村光佑