血縁のないタイ人男性を父親として出生届を出し、中国人夫婦の子どもにタイ国籍を取得させる――。タイで、こうした出生登録の不正が相次いで発覚している。 タイ警察は27日までに、虚偽の出生届を出した疑いで、中国人夫婦とタイ人男性2人を逮捕したと発表。夫婦は2人の子どもの実父母だったが、出生記録には子どもごとに別のタイ人男性が父親として記載されていた。 一連の摘発で、中国人の父母19人のほか、父親役や病院と区役所の職員ら計37人が逮捕された。警察によると、病院職員が父親役の手配や必要書類の準備などを担当していた。父親役は報酬として2000~1万5000バーツ(約9700~7万3000円)を受け取っていたという。 当局は、母親が外国人、父親がタイ人として登録された子ども約1500人について、父子関係に疑いがあるとして調べている。出生登録書類と診療記録を照合し、必要に応じてDNA型鑑定も行う。国籍の不正取得は、資産保有や資金洗浄などに悪用される恐れがあると指摘されている。【バンコク小泉大士】