ニッポン放送は7月から、警視庁の協力を得て特殊詐欺撲滅キャンペーンを始めた。警視庁の親家(しんか)和仁副総監が7月27、28の両日、「飯田浩司のOK!Cozy up!」に出演し、特殊詐欺被害の現状や対策などについて語った。聞き手はニッポン放送の飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサー。 ■被害額は約267億円 --特殊詐欺の中で被害が拡大傾向にある手口はありますか 「以前は高齢者を対象にしたオレオレ詐欺や還付金詐欺が多かったんですが、一昨年ぐらいから、年齢を問わず幅広い世代を対象にした詐欺が増えていまして、ニセ警察詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺が多く発生しています」 --ニセ警察官詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺はどういうことをするんですか 「ニセ警察官詐欺は警察官を装って電話やSNSなどで、『あなたがマネーロンダリング(資金洗浄)犯罪に関わっている疑いがあります』みたいなことを言って、お金をだまし取る手口です」 「SNS型投資詐欺は、有名人になりすましたSNS上の広告などでアプローチしてくるんですけども、『必ずもうかります』みたいなうたい文句で勧誘をしてきます。実際は全くもうからないものです」 「SNS型ロマンス詐欺は、異性になりすましてSNSやマッチングアプリで知り合い、姿は表さずに恋愛関係に持っていき、お金をだまし取ります。さらに『一緒に将来のためのお金を増やしましょう』と言って、投資詐欺に引き込んでいくパターンも多いです」 --警視庁管内での被害件数、被害額はどうなっていますか 「今年5月末現在で被害件数が2287件、被害額が約267億円で、危機的な状況にあります。被害額の半分がSNS型投資詐欺で、投資で大きなお金を入れてしまい、被害額が増える傾向にあります。ニセ警察詐欺も件数と被害額が多く、大きな問題です」 ■「闇バイトは使い捨て」 --闇バイトの特徴と勧誘の手口を教えていただけますか 「まず、闇バイトは犯罪です。SNSを介して『高額な報酬が得られます』『すぐにお金を支払います』といった言葉で引き込んでいきます。最近は、学校の先輩や知人から勧誘されて引き込まれるというパターンもあります。海外に連れて行かれるものもあり、特殊詐欺の拠点で暴行・脅迫を受けながら、強制的に詐欺に加担させられるというケースも多くあります」