東京・中野区で、父親の遺体を自宅アパートの押し入れにおよそ2年間放置したとして、警視庁は56歳の息子を逮捕しました。 逮捕されたのは鈴木伸彦容疑者(56)で、おととし1月から2年あまりにわたって、父親(当時86)の遺体を自宅アパートの押し入れに放置した疑いがもたれています。 警視庁によりますと、鈴木容疑者は自宅近くで中華料理店を経営していて、今月上旬、「店が開いていない」と近隣の住人から交番に届け出がありました。 警察官が安否確認のため自宅を訪れたところ、鈴木容疑者が包丁で自分の首を切りつけ、血を流した状態で発見され、病院に運ばれたということです。 その際、鈴木容疑者が「父親が亡くなり、押し入れに遺体を放置した」と話し、白骨化した遺体が見つかったことから、けがの回復を待って逮捕されました。 鈴木容疑者は取り調べに対し、「葬式に金がかかり、面倒だと思った」と容疑を認めているということです。