女優の広末涼子(44)が新東名高速道路で追突事故を起こした際、同乗していた男性A氏は元大手芸能事務所社員だったことが分かった。 広末は7日、奈良であった主演映画の撮影後、東京に戻るためにA氏のクルマに同氏を乗せ、自ら運転して新東名を走行した。午後6時50分ごろ、静岡・掛川市の粟ヶ岳トンネル内で大型トレーラーに追突。A氏は骨折した。広末は8日、搬送された島田市内の病院で30代女性看護師を蹴るなどしてケガをさせたとして傷害の疑いで静岡県警に逮捕された。 県警は10日、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで東京・世田谷区の広末の自宅を家宅捜索した。広末は看護師との間で示談が成立しているので不起訴になる見込みで、焦点は交通事故をめぐる刑事処分に移っている。 ここでポイントになるのが、A氏の広末に対する処罰感情の有無。広末の運転によって骨折したからだ。 A氏は奈良で撮影された映画での広末のキャスティングに関わったという。いわば両者はウインウインの関係。そのためA氏に処罰感情はないとされ、示談など協議はまとまりやすく、広末の刑事処分は起訴猶予、不起訴が有力視されている。 A氏に処罰感情がないとされる理由の一つが、同氏は元大手芸能事務所社員で女優業への理解があるとされることだ。同氏を知る芸能プロ関係者の話。 「Aさんは有名大を卒業して就職。その後、大手芸能事務所に転職しました。10年以上働き、多くの有名女優の売り出しに尽力。2015年に退社しました。直後に都内にキャスティング会社を設立して代表に就任。仕事先とタレントとの仲介をこなしていたんです」 広末の事故、事件後、A氏は警察の調べに「マネジャー」を名乗ったとされる。これは自身に芸能事務所の勤務経験があり、広末を支えていたからだといわれる。 「体格は大柄で学生時代は野球に打ち込み、スポーツやギャンブルが好きです。クルマも趣味。だから、広末さんの運転でクルマのフロント部分が大破したのは相当ショックだったとは思います」(同) 広末はA氏に頭が上がらないだろう。