「振り込め詐欺」などの犯罪で電話をしてだます役割の「掛け子」を、知人にさせた疑いで男3人が逮捕されました。カンボジアにある詐欺グループの施設で「掛け子」をさせたということです。知人の男に「掛け子」をさせた職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、福岡市博多区の会社役員・荒木和志容疑者(31)ら男3人です。 荒木容疑者らは数十万円の借金を抱えた知人の男に「カンボジアに行けば仕事がある」などと話を持ちかけ今年1月、カンボジアへ渡航。知人の男は荒木容疑者らに紹介された詐欺グループが関係する施設で「掛け子」として5日ほど働いたとみられています。「掛け子」をした男が一時帰国した際、県内の警察署に自首したことで事件が発覚。逮捕に至りました。 警察によりますと自首した男は「施設は2メートルほどの塀に囲まれ街のようだった。警備員がいて銃を持っていた」などと話しているということです。警察は、荒木容疑者らが自首した男以外にもカンボジアに複数人を掛け子として送っているとみて余罪を調べています。