熊本県相良村(さがらむら)に住む80歳の女性から現金をだまし取ろうとしたとして、「受け子」とみられる19歳の男が現行犯逮捕されました。 きょう(4月23日)午前9時半ごろ、相良村に住む80歳の女性から「きのう(22日)、息子を名乗った電話があり、自宅に来た人に現金を手渡した。今日も来ると言っていた」と110番通報がありました。 警察が女性の家で張り込んでいたところ、男が現金を受け取りに来たため、詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕しました。 逮捕されたのは、熊本県阿蘇市に住む契約社員の19歳の男です。 男は他の人物と共謀し、女性の息子などを名乗って「株に投資して利益を得たが、滞納している税金を支払う必要があるので、現金を用意してほしい」と女性の家に電話をし、現金180万円をだまし取ろうとした疑いが持たれています。 男は警察の調べに容疑を認めたうえで、「名前も知らない人から指示を受け、女性から現金を受け取って、知らない人に渡す役割だった」と話しているということです。 警察は、男の背後関係などを詳しく調べる方針です。 警察はいわゆる「闇バイト」について、「一度犯罪に加担するとその後は脅されて抜け出せなくなるため、闇バイトだと気付いた時点で相談してほしい」と呼びかけています。