分電盤工事装う「悪質商法」…詐欺容疑で逮捕・送検”トクリュウ”疑いの男2人 複数の余罪か【香川】

2024年8月、愛媛県で分電盤の工事を装い、現金をだまし取った疑いで、「匿名・流動型犯罪グループ」、いわゆる「トクリュウ」のメンバーとみられる男2人が逮捕された事件で、2人は余罪が複数あるとみられることが分かりました。香川県内では、「悪徳商法」が疑われる詐欺の相談が激増していて、警察が注意を呼び掛けています。 詐欺の疑いで逮捕されたいずれも東京都の無職、加賀谷太一容疑者(34)と菱田亮介容疑者(34)は4月22日、高松地方検察庁に身柄を送られました。 警察によりますと、2人は2024年8月、愛媛県に住む80代の女性の自宅で、工事をする意思もないのに「分電盤を交換すると電気代が安くなる」などと嘘を言い、現金11万円をだまし取った疑いです。 2人は「匿名・流動型犯罪グループ」、いわゆる「トクリュウ」のメンバーとみられていて、警察への取材で香川県内でも余罪が複数あるとみられることが新たに分かりました。警察は、香川県内でこうした「悪質商法」による詐欺が増えていると注意を呼び掛けます。 (香川県警生活安全捜査課 真柴一郎次長) 「いろいろな相談が県内で寄せられているので、悪質な業者が県内にも入ってきていると考えられる」 香川県警に寄せられた「悪質商法」が疑われる相談件数は、2023年は32件だったのに対し、2024年は91件と3倍近くに増えました。なかでも、訪問販売を装った詐欺は7.6倍と激増しています。年齢別にみると、65歳以上の高齢者が全体の半数以上を占めているということです。 (香川県警生活安全捜査課 真柴一郎次長) 「「無料で点検する」「屋根瓦が壊れている」などの文言は悪質な業者の可能性があるので、注意が必要。少しでも怪しいと感じたら警察に連絡してほしい」 警察は、自宅に業者が突然、訪問しても安易に入れず、その場で契約しないよう注意を呼び掛けています。

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