常駐スタッフのいない無人トレーニングジムで、ロッカーから利用者の財布などを盗んだとして、警視庁捜査3課は25日、窃盗の疑いで、住居・職業不詳、桑子高澄容疑者(26)を逮捕した。「生活費に困っていたので盗んだ」などと容疑を認めている。 逮捕容疑は、3月28日午後3時ごろ、世田谷区内のスポーツジムで、同区に住む女性(71)の現金10万円などが入った財布1つ(時価約3千円相当)を盗んだとしている。 捜査3課によると、被害があったのは気軽に通えることを売りにする大手無人スポーツジム。桑子容疑者は昨年8月に入会し、10分以内の短時間で330回ほど利用していた。同ジムでは同月以降、都内5区の系列13店舗でバッグや財布などの窃盗被害が30件ほど確認され、今月半ばに運営会社が警察に被害を相談。防犯カメラの捜査などから桑子容疑者が浮上し、25日に世田谷区内の別の店舗から出てきたところで身柄を確保した。 同ジムの系列店はロッカーに扉や鍵がなく、捜査3課は桑子容疑者が窃盗目的でジムの利用を繰り返していたとみて、関連を調べている。