川崎市でストーカー被害を訴えていた女性が元交際相手の自宅から遺体で見つかった事件について、警察庁の楠芳伸長官は「一連の神奈川県警の対応状況を調査し、適正な対応がされていたかを確認するように指導していく」と話しました。 岡﨑彩咲陽さん(20)はストーカー被害を警察に訴えていた後、去年12月に行方不明となり、川崎市の元交際相手の自宅で遺体で見つかり、白井秀征容疑者(27)が死体遺棄の疑いで逮捕されています。 岡﨑さんは去年12月に「白井容疑者が家の周りをうろうろしている」などと9回にわたり警察に電話をして、警察は、岡崎さんに対し白井容疑者と連絡を取らないようアドバイスをしていましたが「ストーカー事案」ではなく「DVが疑われる事案」として扱っていました。 警察庁の楠長官は定例会見で「事件前の判断や、行方不明後の事件性の判断は適正だったか」と問われ、「女性や家族からの相談を受け、その都度対応していたが、一連の対応にも関わらず結果としてこのような重大な事態になったことを重く受け止め、今後の捜査を通じて改善していくべき点がなかったかを確認していく旨を、神奈川県警から報告うけている」と述べました。また、神奈川県警に対し「一連の対応状況を調査し、警察庁の通達に沿った対応がなされていたか確認するように指導していく」と述べました。