大阪市西成区で下校中の小学生7人が車にひかれ、運転していた男が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された事件で、警察は8日、東京都東村山市の男の自宅に家宅捜索に入りました。 8日午後1時ごろ、大阪府警の捜査員6人が、殺人未遂の疑いで逮捕された矢沢勇希容疑者(28)の東京都東村山市にある自宅に家宅捜査に入りました。約3時間で捜索は終わり、日記など63点を押収したということです。 この事件は1日午後1時半ごろ、大阪市西成区の通学路で下校中の小学2年と3年の男女7人がレンタカーにひかれ、2人が骨を折るなどの重傷、5人が軽傷を負ったもので、車を運転していた矢沢容疑者はその場で学校支援員の男性に確保されました。 捜査関係者によりますと、車は蛇行するように進み、反対側にふくらんでから児童らに突っ込んでいったとみられ、ブレーキをかけた跡もなく、減速せずに意図的にひこうとしたとみられています。 また、矢沢容疑者は事件の2日前、JR新大阪駅前のレンタカー店で車を借りていたこともわかっています。 矢沢容疑者は警察の調べに対し「全てが嫌になったから、人を殺そうとして、乗っていた車で突っ込み、数人の小学生をひき殺そうとした」と容疑を認めているほか、「苦労せずに生きている人が嫌だった」という趣旨の供述をしていて、警察は矢沢容疑者が社会に対して一方的に恨みを募らせ、無差別殺人を思い立った可能性があるとみています。 矢沢容疑者は、放射線技師として都内で働いていましたが、4月下旬に自主退職していました。父親によりますと、矢沢容疑者は2024年1月に自殺を図っていたということです。 矢沢容疑者は大阪に土地鑑はなかったとみられ、警察は大阪に来た理由や子どもを狙った経緯などを詳しく調べています。