小学校に侵入し、教職員を暴行した“保護者の知人”。事件の背景には何があったのでしょうか。 きょう午前、授業中の小学校で、男2人が教職員に暴行し、5人がけがをしました。男らは保護者が連れてきた知人だったということです。 突然、校舎内に入ってきた男らに、児童は… 小学2年生 「机をドアにやって、鍵をロックして。（Q.ドアが開かないように）して、後ろにしゃがんでしゃべらないで、じーっと待っていた」 小学6年生 「（ガラスが）ちょっと割れた感じの音はした。バリーンって。ちょっと怖かった」 事件が起きたのは午前11時前、東京・立川市にある立川市立第三小学校。 男性教員からの110番通報 「第三小学校に不審者が入っている」 女性職員からの110番通報 「職員室に男が2人いる。暴れて、ガラスを割った」 記者 「男らは2階の教室に侵入したあと、暴れたということです」 教職員に暴行を加えたとして現行犯逮捕されたのは、40代と20代の男2人。瓶を持っていたという男らは、まず、2階の教室に向かったといいます。侵入したのは2年1組の教室で、32人の児童が図工の授業中だったといいます。 侵入された教室の児童 「俺のクラスに入ってきた。先生を襲いに行って、先生の顔を殴りまくって。そのあと、先生が殴られて、放り投げられて、俺らは逃げたから、そのあとは知らない」 侵入された教室の児童 「（Q.教室の扉から入ってきた）うん。入ってきて、瓶を下に叩きつけてた。（瓶を）床に叩きつけて、（先生の）服をつかんで机にガンって。イスの角で先生を（殴って）鼻血とかも出てて。もうみんな怖いってなって逃げた」 警視庁によると、教室には、酒のにおいがする瓶が残されていたということです。 その後、男らは1階に移動し、職員室の扉のガラスを割るなどしたといいます。 児童は全員無事でしたが、30代～70代の教職員5人が軽傷を負いました。 立川市の教育委員会は、教職員が児童を守るために男らを確保したと明かしました。 立川市教育委員会 「けがをした担任から男性を引き離すため、駆けつけた教職員が職員室方面に誘導し、職員室隣にある会議室にて男性を取り押さえ、その後、駆けつけた警察に引き渡した」 一方、教室にいた児童は、男らが“ある児童”の名前を叫んでいたと証言します。目的は何だったのでしょうか。 警視庁や教育委員会によると、この学校に通う児童の母親（30代）が午前中、児童間のトラブルについて、担任と面談。母親は話し合いがうまくいかず、一度、帰宅しましたが、その後、知人である男2人と再び学校に現れたということです。男らは、トラブルになった児童を探していたのでしょうか。 子どもを迎えにきた保護者は… 保護者 「（子どもが）何も見ていなければいいなと。怖い思いしていなければいいなと」 「誰でも入れるような環境だったというのもあるかもしれない。セキュリティー面とかをどうするのかを今後、説明してほしい」 警視庁の調べに対し、40代の男は「制止されたので振り払っただけ」と容疑を否認し、20代の男は容疑を認めているということです。