川崎ストーカー死体遺棄事件 公安委員長、神奈川県警に対応の調査を指導へ

神奈川県警にストーカー被害を訴えていた女性(20)の遺体が川崎市川崎区の住宅で見つかり元交際相手の男が死体遺棄容疑で逮捕された事件を巡り、坂井学国家公安委員長(衆院神奈川5区)は9日の閣議後会見で「県警に対し、一連の対応状況を調査し、しっかりと確認するよう指導する」と述べた。 今回の事件では、女性の遺体を遺棄したとして県警は今月、男(27)を逮捕、送検した。女性や家族は昨年6月以降、男による暴力などについて川崎臨港署に繰り返し相談。同12月には自宅付近で男がうろついていることなどを連絡し、その後、女性は行方不明になっていた。 記者団から事件への受け止めを問われた坂井氏は「亡くなられた女性のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族にお悔やみを申し上げる」と述べた。ストーカーなどの人身安全関連事案について「認知した段階では危険性や切迫性を正確に把握することが困難な一方、事態が急展開して重大事件に発展する恐れが極めて高い」と説明。「相談者らの心情に寄り添いながら対応し、被害者らの安全確保を最優先に対処することが肝要だ」と指摘した。 その上で、県警に対し、事案の全容解明に向けて捜査を尽くすほか、人身安全関連事案への対処方針に沿った対応が行われていたのかどうか、確認を徹底するよう指導する考えを示した。

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