先月30日、川崎市内の住宅から20歳の女性の一部白骨化した遺体が見つかった。3日には27歳の元交際相手の男が死体遺棄の疑いで逮捕されたが、この女性の遺体は男の自宅から見つかった。女性からはストーカー行為をされていると警察に計9回通報、警察も男に任意の聴取などを7回行い、女性が行方不明になったとされる12月の段階でストーカー行為を認めていたことも明らかになったが、それでも事件は防げなかった。 一連の流れや報道を受けて「手を尽くしたのか」「なぜ救えなかったのか」と警察に対して非難の声が多く集まっている。ただ「ABEMA Prime」に出演した元埼玉県警で刑事コメンテーターの佐々木成三氏は、年間約2万件という相談件数の中で殺人などにまで発展するケースは「年間1件あるかないか」とし、また膨大な相談件数の中で警察が対応できる範囲とその限界についても語った。