【陸上】オレゴン世界陸上100m王者カーリーが2年間の暫定的資格停止処分に 居場所通知義務のドーピング規則違反

世界陸連(WA)の独立監視部門であるアスレティックス・インテグリティー・ユニット(AIU)は8月12日、オレゴン世界選手権男子100m金メダリストのフレッド・カーリー(米国)がドーピング規則の居場所通知義務に違反したとして、2年間の暫定的資格停止処分を下したことを発表した。 この件に関して、カーリーの代理人はハワード・ジェイコブス弁護士は「すでにAIUに対して異議申し立てを行うつもりであることをAIUに通知した」と表明した。 カーリーの検査について、「怠ったとされる1つ以上は、カーリー選手自身の過失によるものではない」と主張し、「ドーピング管理責任者が状況に応じてカーリーを指定の場所に見つけるために適切な対応をしなかったため」とも続ける。そのため、「無効にされるべきだと強く信じている」という。 また、現時点ではカーリー自身はもちろん、ジェイコブス弁護士からも「これ以上のコメントを控える」とし、「聴聞会で自身の主張を表明することを楽しみにしています」と締めくくった。 カーリーは今年30歳。昨年のパリ五輪では9秒81で銅メダルを獲得している。今季も追い風参考ながら9秒87をマークしたものの、競技場外の暴行容疑で一時逮捕され、スポンサー契約を解除されるなどトラブルが続いていた。 また、7月の全米選手権の100m、200mにエントリーしていたが、自身のSNSで「2025年は多くの障壁が立ちはだかり、トラックに戻るまで時間がかかる。今年の全米選手権はなしだ」とコメントしていた。

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