群馬・藤岡市副市長と商工会議所会頭を逮捕 官製談合などの疑い

群馬県藤岡市が発注した小学校改修工事の一般競争入札をめぐり業者に最低制限価格を漏らして落札させたとして、県警は13日、同市副市長の塚本英夫容疑者(57)と藤岡商工会議所会頭で製材会社「多野産業」社長の小坂裕一郎容疑者(70)を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。 捜査2課によると、2人は共謀し、昨年7月4日に執行された市立平井小学校体育館の大規模改修建築工事の条件付き一般競争入札で、塚本容疑者が小坂容疑者に最低制限価格を漏らして多野産業に落札させ、入札の公正を害した疑いがある。落札額は最低制限価格と同額の6856万1千円だった。市によると、入札には8社が参加し、1回で決定したという。 塚本容疑者は1990年に同市に入庁し、企画部長などを経て2023年9月から副市長。市職員時代に小坂容疑者と知り合ったという。多野産業は「事実関係を確認していないのでお話しできることはありません」と答えた。(小幡淳一、中沢絢乃)

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