去年9月に山形市内で少女を連れ去ったとして福島市の男が逮捕された事件で、少女の遺体は山間部の空き家の裏手で発見され、腐敗した状態だったことがわかりました。 藤井響アナウンサー「こちらが遺体が見つかった現場です。上山市下生居の山間部からかなり奥に入ってきていまして、現在は使われていない民家の裏で、テントの中に少女の遺体が入っていたということです」 少女が遺体で見つかったのは、30年前から空き家になっていた建物の裏手でした。 この事件は、去年9月2日、福島市の無職岸波弘樹(きしなみ・ひろき)容疑者(36)が、10代の少女を山形市内で連れ去り誘拐した疑いで、きのう逮捕されたものです。 その後、少女は3週間後に遺体で発見されました。 その後の取材で、少女の遺体は上山市下生居の山間部にある空き家の裏手で見つかったことがわかりました。 ■遺体は腐敗し使用済みの練炭が… 遺体はテントの中で腐敗した状態だったということです。遺体の近くには使用済みの練炭がありました。 息子と共に現場を発見した第一発見者の男性です。 第一発見者「(息子が)家の裏に行ったらテントが張られていた。クラクションを鳴らしても出てこなかった。(テントを)開けてみたら逃げてきた」 通報のあと警察が現場を訪れ、捜査をはじめたということです。 SNSで知り合い… 岸波容疑者と少女はSNSを介して知り合ったとみられています。 岸波容疑者はSNSで少女に対し自分のところに来るよう求めていて、2人は去年6月ごろから誘拐された当日の9月2日まで連絡を取りあっていました。 2日の午前中に保護者と別れた少女は山形市内で岸波容疑者と合流します。 そして岸波容疑者の軽乗用車に乗せられ上山市に移動したとみられています。 その日の夜に保護者から警察に行方不明届が出されましたが、少女が発見されたのは、誘拐されて20日余りがたった9月23日の午後2時ごろでした。