東京メトロ「東大前」駅で男子大学生が包丁で切りつけられた事件で殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された男の刑事責任能力を調べる鑑定留置がきょう始まることがわかりました。 この事件は今月7日、「東大前」駅で男子大学生(20)が頭などを切りつけられてけがをしたもので、その場にいた長野県生坂村の無職戸田佳孝容疑者(43)が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されています。 戸田容疑者は取り調べに対し「東大を目指す親たちに教育熱心の度がすぎると、子どもが罪を犯すと示したかった」と供述していますが、警視庁は戸田容疑者について刑事責任能力があるかを調べるため、きょうからおよそ2か月間の予定で鑑定留置を始めるということです。 また、捜査関係者へのその後の取材で戸田容疑者は「今月初めに、母親に数万円を振り込むように頼んだが断られた」「両親から毎月、仕送りがあったが、父親が亡くなると定期的にもらえなくなった」とも供述していることが新たにわかりました。 警視庁は経済的な困窮と事件との関連などについても調べを進めています。