2024年1月、青森県平川市の自宅で中学生の娘を包丁で刺し、けがをさせた疑いで逮捕されたのは33歳の母親でした。 平川市の飲食店従業員、桑田飛鳥容疑者(33)は警察の調べに対し、一貫してこう話しています。 「誤って刺さりました」 警察によりますと、桑田容疑者は娘の背中などを包丁で2回刺し、全治1カ月の大けがをさせた傷害の疑いがもたれています。 娘は背中におよそ1センチ、尻にはおよそ3センチの傷を負いました。 容疑を否認している桑田容疑者。 2024年1月の事件が、なぜ今になって逮捕されたのでしょうか。 桑田容疑者は2024年1月8日、食器や包丁を片付けていたところ「娘が誤ってけがをした。事故です」などと110番通報。 1階の部屋の床には、食器や包丁が散らばっていたといいます。娘も「誤って刺さった」と話したため、事故として処理されました。 しかし2024年8月、青森県内の児童相談所に別件で被害者側から相談があり、その時に今回の傷害事件が発覚し、児童相談所が警察に通報したということです。 娘も刺されたと認めたため、所要の捜査を経て逮捕に至りました。 【地域の人】 (Q.トラブル)「そういうのはなかった」 (Q.お母さんは)「別に普通だと思っていた」 「大きい声で叱ったりケンカしたりというのも全然見たことがなかったので、本当にびっくりしています」 中学生の娘は、現在、桑田容疑者と同居しておらず、施設に保護されているということです。 今のところ、日常的な虐待をうかがわせるような皮膚の変色などは確認されていないということですが、警察は日常的な虐待がなかったか余罪についても捜査を続けています。