三戸警察署によりますと、ことし4月2日、青森県内に居住する60歳代の女性のスマートフォンにNTTファイナンスを名乗る者から、有料サイトの未納料金がある旨のショートメッセージが届き、メッセージ記載の電話番号に電話をしたところ、応対したカワモトと名乗る男から ・未納料金は10万円だが、支払えばすぐに返金される。 などと言われ、県内の金融機関ATMから、指定されたネット銀行の法人名義口座に10万円を振り込みました。 その日のうちに、日本個人保護協会のフジワラと名乗る男から電話があり ・シュガー、バニラ、ピュア、DMMにも未納料金がある。 などと言われ、指定されたネット銀行の法人名義口座に4回にわたり、合計40万円を振り込みました。 4月3日、日本ネットワークセキュリティ協会のオオタニと名乗る男から電話があり ・あなたからランサムウェアに感染した人がいるが、サイバー保険で保証することができる。 ・サイバー保険の料金は、600万円になる。 などと言われ、4月3日から8日までに指定されたネット銀行や大手金融機関の法人及び個人名義口座に12回にわたり、合計600万円を振り込みました。振込後、更にオオタニから ・旅行会社が損害を受けたが、保険で補えないので800万円支払って欲しい。 などと言われ、4月11日から16日までに、指定された大手金融機関の個人名義口座に19回にわたり、合計800万円を振り込みました。 4月18日、警視庁のイチジョウを名乗る男から電話があり ・オオタニは、ランサムウェアで感染した後、あなたにサイバー保険をかけたことで逮捕された。 ・解決するためには、警視庁に資産を全部預けないといけない。 などと言われ、4月21日から5月12日までに指定された個人名義口座に17回にわたり、合計1,621万円を振り込みました。 その後、イチジョウたちとの連絡がとれなくなったことから、詐欺被害に気づいたということです。 被害金額はあわせて3,071万円にのぼっています。 警察は一度要求に応じると要求がエスカレートしていくとして、最寄りの警察署、交番、駐在所に相談するなどして、1人で対応しないよう呼びかけています。