タイで病死した知人男性の入院費用の名目で、男性の母親から現金をだまし取った疑いで、タイに滞在していた無職の男が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職の男(39)です。 容疑者 「(金を騙し取ったのでしょうか?詐欺容疑の逮捕状が出ていますが?)やってないです、やってないです」 警察によりますと、11日に強制送還された男は、2023年6月、タイで同居していた30代の知人男性が死亡したにも関わらず、熊本市に住む60代の男性の母親に「息子さんがタイで交通事故にあい意識不明の重体です」「入院するには100万円が必要です」などと、うその電話をかけ現金100万円を振り込ませだまし取った疑いです。 男性の母親から警察に「だまされたかもしれない」と相談があり、警察がタイ当局と連携して捜査を進めていました。 男は、別の事件に関与した疑いでタイ当局に身柄を拘束され、11日に日本へ強制送還。飛行機の中で逮捕されました。 「お金がなく生活が苦しかった」と容疑を大筋で認めています。 男は自身が運営に関わっていたタイの空手道場で男性と知り合ったとみられ、男性は事件の前日に病死していたということです。 男性が死亡してから約1年間で、男性名義のクレジットカードで100回以上、総額約90万円が決済されていて、警察は余罪を追及する方針です。