長崎県大村市で2009年、同居する40代の女性を殺害したとして、殺人罪に問われた馬場恒典被告(74)は16日、長崎地裁(太田寅彦裁判長)の裁判員裁判初公判で「殺していませんし、殴ったこともありません」と起訴内容を否認した。弁護側は無罪を主張しており、公判前整理手続きが2年以上続いていた。判決は9月4日。 起訴状などによると、09年4月中旬~同6月ごろ、当時の自宅で48歳か49歳だった無職松永千賀子さんの頭を鈍器で複数回殴り、頭蓋骨の骨折に伴う脳挫傷で殺害したとしている。 県警によると、松永さんは18年5月、長崎県諫早市の倉庫にあった木箱から白骨化した状態で見つかった。