サッカー日本代表の森保一監督(56)が16日、都内の日本記者クラブで会見を行った。26年W杯北中米大会出場を決めたアジア最終予選が10日に終わり、予選を通じて感じた手応えや課題、開幕まで1年を切った本大会に向けたチームづくりについてなどを語った。 昨年7月に不同意性交容疑で逮捕されて後に不起訴処分になったMF佐野海舟の再招集について、2次加害になる可能性を指摘されると、「相手方への配慮、同じような事案で苦しまれている方、関係者の方々への配慮は忘れてはならない。より苦しめることがあってはならない」との姿勢を強調した。 佐野海と相手方のやり取りの内容に関しては、「守秘義務もあって詳細は知らされていない」と改めて説明。「本人が謝罪もして大きく反省もしている」と前置きしながら、自身の考えとして「次への道をつくることが大切。再チャレンジ、やり直しの道をつくってあげる、ということで招集を決断した」と話した。 さらに「何か過ちを犯したことがある人を社会から葬り去っていいのかも考えてもいいと思う」と私見を述べ、「私自身も(被害で)苦しんでいる方々に、できる限りやれることはやっていこうと考えている」と語った。 佐野海は。6月シリーズで1年4カ月ぶりに代表復帰し、オーストラリア戦、インドネシア戦の2試合に先発出場した。