患者女性が激白「詐欺師としか思えず許せない」 千葉市の元歯科医院長を逮捕

インプラント治療の患者から講演会の“協力金”などと称し、現金をだまし取ったとして、千葉市で開業していた歯科医師の男が、6月19日逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、千葉市中央区の「高橋デンタルオフィス」で院長を務めていた歯科医師の高橋仁一容疑者58歳です。 県警によりますと、高橋容疑者は2021年3月、医院内で佐倉市に住む当時55歳の患者の女性に対し、インプラントメーカーによる講演会の“協力金”などと称し、現金200万円をだまし取った疑いが持たれています。 高橋容疑者は、講演会に女性の症例を提供したいとした上で、「支払い済みの治療費と同額の現金をメーカーに提供すれば、後日、その現金と支払い済みの治療費相当額の返還が受けられる」などとうそを言ってだましたということです。 調べに対し、高橋容疑者は「弁護士と話すまでは黙秘します」と供述しています。 県警はすでに、十数人の患者から同様の被害申告を受けていて、被害総額は1億円を超えている可能性があるということです。 被害を受けたと話す女性は― 「いままで支払ってきた額が高額なので、その額がメーカーから返ってくるならばお得なキャンペーンだと思って、250万円を支払うことに決めたが、返ってこなかった」「もう許せなかったし、お金が返ってこないと知って泣きながら交番に駆け込んで、泣きながら詐欺にあったといって状況を説明した」「ほかにも同様の手口で金をだまし取られた患者がいると知って、歯医者というか、ただの詐欺師としか思えない、本当に許せない」 高橋容疑者は2013年ごろから医院の賃料を滞納するなど自転車操業状態で、2024年6月には約17億円の負債を抱え破産手続きを始めていました。 県警はこのほか、インプラント治療に関するトラブルや金銭の貸し借りに関するトラブルの相談を約70件把握しているということで、全容解明に向けて調べを進めています。

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