20日昼ごろ、富山県富山市の社会福祉施設で、60代の利用者の男性が包丁で頭を切り付けられました。 警察は同じくこの施設を利用する77歳の男を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。 *リポート 「事件があった建物の前には、1メートルくらいの範囲に渡って血痕がみられます」 逮捕されたのは、富山市黒瀬北町の無職、頭川治之容疑者(77)です。 警察によりますと、頭川容疑者は20日午後0時50分ごろ、富山市内にある社会福祉施設の建物の1階で、60代の男性の頭を刃物で切りつけた疑いが持たれています。 60代の男性は病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。 *近所の人 「昼前くらいにパトカーと消防車と救急車が数台来た」 「けっこう騒がしかった。なかなか見ない光景だったのでびっくりした」 警察の調べに対し、頭川容疑者は「頭を切りつけたことに間違いない」と話す一方、 殺意については否認しているということです。 事件があった施設によりますと、施設では酒やジャンブルなどの依存症に苦しむ人の自立訓練が行われていて、頭川容疑者と被害にあった男性は施設の利用者同士でした。 警察は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて、当時の詳しい状況や動機について調べています。