きょう=25日開かれたフジ・メディア・ホールディングスの株主総会の冒頭で、投資会社のダルトン側の株主提案が否決され、投票用紙がアンケートになったと発表がありました。 エンタメ業界に詳しい河西邦剛弁護士の解説です。 【河西邦剛弁護士】「ポイントになってくるのは委任状争奪戦の結果がわかっていたということになります。 委任状争奪戦が何かというと、フジ側、ダルトン側がそれぞれ委任状という書面を奪い合うんですね。株主の方に“自分たちを賛成してくださいね”と委任状を奪い合う。 それを、きょうの10時の開会前ぐらいのタイミングで集計が終わっていた時に、フジ側を支持する声が、半分を超えていたことが分かったと。 だからフジ側が『会社側が基本的には通りましたよ』と。ダルトン側の方は12人いるんですけれども、全員否決されましたということを一番初めに発表したということかと思います」 【河西邦剛弁護士】「なぜ一番初めに発表したのか。これは株主総会をなるべく荒れるのを防ぎたかったということかと思います。現にこれで帰宅されている方もいらっしゃるということですので、スムーズに進行するために、結論を先に出したということだと思います」 紛糾するのではないかという予想もあっただけに意外な展開となったことに政治ジャーナリスト岩田明子さんも驚きを隠せません。 【ジャーナリスト 岩田明子さん】「びっくりしました。残りの数、マックス定款上は18人いますから、その残りの部分にめいっぱいダルトン側が入ると、また新体制も結局、取締役会で色々もめて、進まないことになるのかなとか思いました。あと村上ファンドはどう動くのかなと思いましたけど、最初に結論でたというのは本当に想定外で驚きました。意外に票固めが堅い」