2024年11月、鹿児島県の徳之島の伊仙町で、当時55歳の保育士の女性が殺害された事件で、鹿児島地方検察庁は25日付けで18歳の元少年を殺人などの罪で起訴しました。 殺人や銃刀法違反などの罪で起訴されたのは、県内に住む18歳の元少年です。 起訴状などによりますと、元少年は2024年11月20日の夕方、伊仙町佐弁の保育士、菊池房子さんの住宅に、鍵がかかっていなかった居間の掃き出し窓から侵入、帰ってきた菊池さんの肩や胸を刃渡り約12センチの包丁で数回突き刺し、出血性ショックで死亡させ、殺害したとされています。 元少年は事件当時17歳だったことから、鹿児島家庭裁判所に送致され、家裁は事件当時の心身の状態などを調べていましたが、6月16日、「落ち度のない被害者を身勝手な動機で殺害した極めて重大な事案であり、刑事処分が相当」として、鹿児島地検へ逆送致する決定を出していました。 元少年は逮捕当時、警察の調べに「包丁で刺して殺したことは間違いない」と、容疑を認めていましたが、地検は元少年の認否について明らかにしていません。