警察官採用試験受験者数は10年前の半分に…岡山県警察学校を取材 仕事のやりがいは?【岡山】

さまざまな業種で人手不足がさけばれる中、地域の安全・安心を守る警察も例外ではなくなっています。警察官としての基礎を学ぶ警察学校に記者が体験入校し、警察官の仕事のやりがいや魅力を取材しました。 岡山県警察学校には、現在、初任科生など約120人が在籍しています。大卒は6カ月高卒は10カ月の間、警察官として必要な法律や実務を学び、武道などの鍛錬に励みます。 逮捕術の授業では、練習用の警棒で、肩、胴、こての3カ所を打ち、犯人を逮捕・制圧する技術を学びます。 ー記者が体験ー (報告 中西源太記者) 「強く叩いているつもりだが他の生徒と音が弱くて全然力が入っていないと感じた」 (初任科生) 「毎日逮捕術の訓練を行っていてきつい部分もあるが練習をする中で自分自身の成長を感じている」 (初任科生 職務質問) 「大丈夫ですか、身分証ありますか」 現場対応訓練では、泥酔して道路で寝ている人がいるという想定で職務質問を行い、保護します。 (報告 中西源太記者) 「泥酔した人とのやりとりなので自分の言ったことがうまく伝わらずコミュニケーションが難しかった」 「いただきます!」 岡山県警察学校には現在、18歳から32歳までの学生が在籍しています。生い立ちはそれぞれ違いますが、岡山の安全・安心を守りたいという共通の信念を持っています。 (生徒) 「交通課に入って交通事故抑止に努め交通事故で亡くなる人を少しでも減らしたい」「女性という立場を生かして女性ならではの少しでも人の力になれるような警察官になりたい」 しかし今、警察官の採用を取り巻く環境は厳しくなっています。若者の県外流出や待遇面などで民間企業に劣ることなどから警察官を志願する人は年々、減少しています。2024年度の岡山県警の警察官採用試験の受験者数は425人。10年前と比べると、半分に減少しています。 (岡山県警警務課 村山充司課長補佐) 「警察官は県民一人一人の命を守る重要な仕事厳しいイメージを持っている人もいると思うが県民の皆さんの命を救うことで厳しさ以上にやりがいを感じることができる」 全ては地域の安全・安心を守るためにー。岡山県警は7月1日から2026年度の採用試験の申し込みを受け付けます。

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