客が交通ルールを守らず違法に使う可能性を認識しながらペダル付き電動バイク「モペット」を販売したなどとして、大阪府警交通捜査課は25日、道路交通法違反（整備不良）幇助（ほうじょ）などの疑いで、大阪市中央区のモペット販売店「G＋EBIKE DOCTOR」経営、刘玥（りゅうゆえ）容疑者（41）＝中国籍、堺市南区茶山台＝ら店関係者4人を逮捕、送検したと発表した。 送検容疑は共謀し、6月上旬、サイドミラーやナンバープレートをつけずに運転する恐れがあることを知りながら、モペットを40代男性に販売したとしている。同課は認否を明らかにしていない。 モペットの大半は原動機付き自転車（ミニバイク）やバイクと分類され、公道での運転には免許やナンバープレートなどの装着が必要。同課によると、同店では客がナンバープレートがない状態で店から乗って帰るのを黙認していたという。モペットを巡り、店側を道交法違反幇助容疑で摘発するのは異例。 府警は逮捕前に同店に対して、違法運転につながる販売をしないよう指導をしていたが、その後も改善が見られなかったという。