韓国裁判所、尹前大統領の拘束令状請求棄却

[ソウル 25日 ロイター] – 韓国のソウル中央地裁は25日、昨年12月の非常戒厳宣言を巡って特殊公務執行妨害の疑いが持たれている尹錫悦前大統領に対する特別検察官の拘束令状請求を棄却した。尹氏の弁護士が明らかにした。 特別検察官の上級メンバーは24日、尹氏が召喚に応じなかったため拘束令状を請求したと非難した。 尹氏の弁護団は特別検察官が「捜査が政治的動機によるものだとの疑念を招くようなみせかけのさまつな事柄に基づいて」前大統領を召喚しようとしていると批判した。 ただ、弁護団は尹氏が今後召喚されれば応じ、28日に出頭する予定だと述べた。 聯合ニュースによると、特別検察官は尹氏が28日に出頭しなければ、再び拘束令状の請求を検討すると述べた。 尹氏はすでに非常戒厳宣言に関する「内乱罪」について刑事事件の公判中で、捜査当局が今年1月に拘束しようとした際に抵抗し逮捕されたが、手続き上の理由から52日後に釈放された。 尹氏は死刑または無期懲役の可能性がある「内乱の首謀者」の罪を巡って争っている。当時野党だった「共に民主党」が引き起こした民主主義に対する脅威に警鐘を鳴らすため、2023年12月3日に非常戒厳を宣言したと主張している。

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