捜査情報を家族に漏えいした巡査部長を訓戒処分 他署の捜査に介入した警部も 兵庫県警

同僚が捜査している少年事件の情報を家族に漏らしたとして、兵庫県警は27日までに、阪神方面の警察署の総警務部門に勤務する40代の男性巡査部長を本部長訓戒とした。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。 県警によると、巡査部長は同署の生活安全部門に勤務していた昨年12月18日、別の係が調べている少年事件の情報が耳に入り、少年が息子と同年代だったため、帰宅後に妻子に「知っている子か」と告げ、事件の概要について伝えた。口外しないよう求めていたが、妻子がそれぞれ知人に伝達。少年の保護者にも伝わり、漏えいが発覚した。 県警は5月、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで書類送検している。 また県警は27日までに、他署の捜査に独断で介入したとして、東播方面の署の刑事部門で勤務していた40代の男性警部を警務部長訓戒とした。今年2月、別の署に逮捕されて黙秘している容疑者に、取調室で「まだしゃべってないん」などと話しかけ、事実上の取り調べをしたと判断された。すでに神戸市内の署の総警務部門に異動させた。(山岸洋介)

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