萩谷麻衣子弁護士は2日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、1日に東京都豊島区の「サンシャイン60」31階にある「アディーレ法律事務所」で男性が切りつけられ死亡する事件が起きたことについて、弁護士の立場でコメントした。 今回の事件では、首などを切りつけられた職員の30代男性が搬送先の病院で死亡した。警視庁巣鴨署は、近くの交番に出頭した同事務所の職員渡辺玲人容疑者(50)を殺人未遂の疑いで逮捕。その後は殺人容疑に切り替えて調べている。 萩谷氏は「弁護士事務所で殺人事件が起きましたね」と問いかけられ、「弁護士というのは、利害関係が対立する相手方がいる仕事。(弁護士が)相手方から恨みを買って加害されるということは、過去にもいくつか事件は起きていますけれど、私は、法律事務所内で職員同士が殺人事件に至るということは、ちょっと聞いたことがありません」と、述べた。 その上で「この加害者と被害者の間に、職場での問題があったのか、プライベートな関係でも問題があったのか、何が原因か分かりませんが、職場での環境がどうだったのかということも今後問題になってくると思う」と指摘。「弁護士事務所の方にも、安全配慮義務違反とか使用者責任が問われる可能性もあって、人間関係のリスク管理がきちんとできていたのか、職場環境自体も分析していかないといけないと思っています」と述べ、今後、事務所側の対応にも焦点が当たる可能性に言及した。 アディーレ法律事務所は、ホームページで声明を発表。「本日2025年7月1日、弊所池袋事業所内において、刑事事件が発生いたしました。現在、警察による捜査が進行中であり、弊所としても全面的に協力をしております」とした上で、「本件は、尊い命を失うという痛ましい結果となりました。突然の訃報に接し、言葉を失う思いでおります。亡くなられた従業員のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様に心からのお悔やみを申し上げます」としている。