カンボジアを拠点とした「SNS(交流サイト)型投資詐欺」事件で佐賀県警が逮捕し、詐欺罪に問われた被告4人に佐賀地裁は2日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。 千葉県柏市の男性被告(56)と神奈川県大和市の男性被告(35)は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年)だった。兵庫県芦屋市の男性被告(33)と京都府宇治市の男性被告(54)には懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年6月)が言い渡された。 山田直之裁判官は判決理由で、4人は日本人に送信される文章の修正作業の役割を担い、「詐欺行為に関する重要な役割を継続的に果たしていた」と指摘した。被害弁償されていることなどを考慮し、執行猶予を付けた。 判決によると、氏名不詳者らと共謀して2023年5月、カンボジアから大阪府と静岡県の50〜60代の2人に対してSNSを通じて投資話を持ちかけ、指定の口座に送金させて計844万円をだまし取った。