アゼルバイジャン、ロシアの責任追及 拘束された兄弟死亡事件で

[バクー 2日 ロイター] – アゼルバイジャンは2日、警察拘束中に死亡したアゼルバイジャン人兄弟2人の責任者を処罰するようロシアに要求した。両国間の外交的対立が深まる中で、アゼルバイジャンはロシアに譲歩しない姿勢を示した。 アゼルバイジャンはロシアの警察の「違法行為」に抗議するため、在バクー・ロシア大使を呼び出し、ロシアが両国関係を損なっていると非難した。 アゼルバイジャン外務省は「ロシア捜査当局の違反行為について包括的かつ客観的な捜査と違反行為の責任者の処罰をロシアに望んでいると改めて伝えた」と述べた。 ロシアは「ある勢力」(特定していない)が両国関係を破壊しようとしていると述べ、アゼルバイジャンに関係修復を呼びかけた。 今回の外交騒動はアゼルバイジャンがロシアに対して強硬姿勢を強めている状況を浮き彫りにしている。アゼルバイジャンは産油国で旧ソ連の構成国だった。トルコと緊密な関係を築いており、2020年以降は長年戦闘状態にあったアルメニアに対する軍事的勝利によって国力を高めている。 アゼルバイジャンとロシアの対立は、ロシアの都市エカテリンブルクで警察が殺人事件の捜査の一環として実施した家宅捜索の際、アゼルバイジャン人の兄弟2人を逮捕した後に死亡させたことから始まった。 ロシア当局は2人のうち1人は心不全で死亡したと発表したが、もう1人の死因は明らかにしていない。アゼルバイジャンは2人が拷問を受け、殴打されて死亡したと述べている。 両国関係の緊張を一層高めるかのように、アゼルバイジャンは今週、ロシア国営メディアの記者2人を詐欺容疑で、またその他にロシア人約15人を薬物密売やサイバー犯罪の容疑でいずれも逮捕した。

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