広島市内の勤務先の小学校の教室で女児にわいせつな行為をしようとしたとして不同意わいせつ未遂などの容疑で逮捕、送検された小学校教諭の男(38)=安佐南区=が、受け持つクラスの女子に水泳の着替えの練習を複数回させていたとみられることが3日、複数の関係者への取材で分かった。小学校も把握しており、「必要のない着替え」と説明。盗撮の可能性もあるとして広島県警に伝えているという。 関係者によると、容疑者は水泳の授業が始まるのを前に、水泳以外の授業時間中に教室で少なくとも3~4回、女子に着替えの練習をさせた。男子は1回程度だったといい、男子は廊下にいたという。 小学校は容疑者が逮捕された6月30日に保護者から連絡を受け、把握した。関係者によると、同小は7月2日に開いた緊急の保護者説明会で「本来なら絶対に授業の時間をつぶしてやることではない。われわれも驚いている」と話したという。ある小学校教諭は「1年生が初めて水泳をする前は練習もするが、それより上の学年では考えられない」と明かす。 容疑者は2017年に臨時教員として採用され、22年に本採用となり同小に赴任した。 関係者によると、容疑者は過去に女子の体育の着替えが終わっていないタイミングで教室に入ったこともあった。事態を把握した校長が、容疑者を問いただすと「着替えが遅かったので外から声をかけただけ」と弁明したという。 容疑者は6月27日朝、誰もいない教室で、女児に「待っといて」といすに座らせ、手で女児の目を覆った上で自身の下半身を露出してわいせつな行為をしようとした疑いが持たれている。「大まか合っています」と供述しているという。関係者によると当時、水泳の授業の時間で、女児だけ教室に呼び止めた。