戸部署は4日、横浜市西区に住む70代の無職女性が、金の延べ棒5本(約1060万円分)をだましとられた、と発表した。署はおれおれ詐欺事件として捜査している。 署によると、5月26日、女性宅に通信会社の職員と警察官を名乗る男らから「お宅の電話は止められる。警察官に電話を代わる」「横領事件の犯人を逮捕している。あなた名義の携帯電話が利用され、共犯者としてあなたが浮上している」などと電話があった。 男らはメッセージアプリのビデオ通話で逮捕状を示し、検察官を名乗る男から「逮捕を回避するには現金の振り込みか金の購入が必要」などと言われた女性は、貴金属店で金の延べ棒を購入。同29日、男らに指示された同区内の公園で、警察官になりすました男に金の延べ棒5本を手渡したという。 貴金属店から渡されたパンフレットで詐欺の手口を知り、不審に思った女性が署に相談して発覚した。 署は、捜査対象になっていることなどを電話で伝えることはないとした上で「詐欺かもしれないと思ったらすぐ相談してほしい」と話している。