東京・世田谷区内で利用できる決済アプリ「せたがやPay」を悪用し商品およそ3万7000円分をだましとったとして、男子高校生5人が警視庁に逮捕されていたことがわかりました。 捜査関係者によりますと、男子高校生5人(16)は2025年1月、東京・世田谷区のコンビニ4店舗で、区内で利用できる決済アプリ「せたがやPay」を悪用しておよそ3万7000円分の商品をだましとった詐欺の疑いがもたれています。 5人は、コンビニで会計する際に、スマートフォンを機内モードにしてインターネット接続を切った上で、「せたがやPay」の決済ボタンを押し、実際には支払っていないのに、決済をしたように装っていたということです。 5人は高校の同級生で、このうちの1人が2024年の2月ごろに偶然、インターネット接続を切った状態で決済して店を出たところ、決済代金が引き落とされていなかったため、この手口を悪用することを思いついたということです。 2025年に入ってから充電器やイヤホンなど少なくとも約70点、15万5000円分をだましとり、その後、フリマサイトで販売していたとみられています。 警視庁の調べに対し、5人は容疑をみとめ、「店員をだまし、商品を受けとったことに間違いありません」「転売目的や自分で使うためにやりました」「他にも数店舗でやりました」と供述しているということです。 警視庁は他の店舗でも同様の手口で商品をだましとったとみて、捜査を進めています。 また、「せたがやPay」を運営する世田谷区商店街振興組合連合会は、不正を自動検知するシステムなど悪用や不正が行われないよう対応しているということです。