童謡を歌うピエロに「ひぇ…」 深田恭子&堂本光一が共演したドラマ『リモート』のトラウマ回

俳優やタレントとしても活躍する堂本光一さんが出演するミステリー作品といえば、1996年に放送された『銀狼怪奇ファイル』を思い出す人は多いでしょう。もっとも堂本さんの演技が評価されたミステリー作品は『銀狼』だけではありません。堂本さんは2002年放送の『リモート』(原作:天木征丸/作画:こしばてつや)で「第6回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の助演男優賞を受賞しています。 同作は捜査一課所属の「A級未決事件特別捜査室」(通称:A別館)に配属された主人公「彩木くるみ」が、A別館の部屋から動かない上司「氷室光三郎」に振り回され、携帯電話で彼の指示を聞いて事件の解決に挑む物語です。 どこか抜けたドジっ子のくるみを深田恭子さん、不敵でクールな氷室を堂本さんが演じました。また、同作は『金田一少年の事件簿』や『探偵学園Q』などで知られる天木征丸(樹林伸)先生が原作とドラマの脚本を手掛けています。 第1話と第2話では、ピエロに扮した犯人による連続殺人事件が巻き起こります。冒頭から事件のことなど知らないくるみが殺人事件の現場近くに居合わせ、踊りながら童謡「たきび」の歌を口ずさむピエロの姿を目撃することになりました。 くるみがピエロにまつわる事件を追うなかで、犯人かと思われたピエロが突如、車に轢かれて命を落とします。ピエロの死で一件落着したと思われましたが、事件は解決しておらず、ピエロを轢いたホテルのウェイターも、なぜかピエロの姿をしてビルの屋上から死体となって落ちてくるのです。 事件の真相は同一犯による連続した犯行ではなく、ひとつ前の事件の犯人が被害者として殺されていく交換殺人でした。真犯人は退屈しのぎのゲーム感覚で、インターネット上につづられた殺意を利用し、殺人が連鎖するように実行犯を操っていたのです。最後は交換殺人となるように仕組んだ真犯人を逮捕して、今度こそピエロの事件は解決します。 この事件は正体不明のピエロの不気味さもあって印象に残ったようで、当時の視聴者から「ピエロの話は怖くてトラウマだった」「ドラマを見てピエロが嫌いになった」といった声があがっています。 また深田さんや堂本さんのファンにとっても思い出深いようで、「深田恭子の警察姿も女子高生姿も花嫁姿も拝める最高のドラマだった」「リモートの光一くんがクールで格好良いから、今でもたまに見たくなる」などのレビューもありました。 残念ながらリモートは映像媒体として各種動画サイトでの配信がなく、商品も当時品として発売されたDVDのみでBlu-ray化もされていません。いつかファンの願いが叶って、誰でも視聴できる日が待たれます。

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