7月16日未明、宮城県大崎市で77歳の男性が男に殴られ、車を奪われる強盗致傷事件があり、警察は神奈川県に住む37歳の男を逮捕しました。現場近くの防犯カメラには、暴行の一部始終が記録されていました。 16日午前0時半ごろ、大崎市古川台町で撮影された防犯カメラの映像です。白いTシャツの男が横断歩道を渡るそぶりを見せますが…そのまま立ち止まります。 走ってきた車は一度停車したものの、横断する気のない様子を見て通り過ぎていきます。 男は傘のようなものを振りながら、続くもう一台をやり過ごすと…。3台目に通りかかった車の進路を傘のようなものでふさぎ、強引に停車させます。 男の様子を見て走り去ろうとする白い乗用車。それを引き止めようとする男。すると男は、強引に車のドアを開けるとそのまま後部座席に乗り込んだのです。 男を乗せたままいったん走り出した車は、ウインカーを出して急停止。運転席から黒い服を着た男性が降り、窓越しに男に話かけます。 そして、この5分後。男は車から降りてくると、運転手の男性を突き飛ばしました。蹴ったり、殴ったり、激しい暴力を加える様子が映っています。 さらに3分後、一人で車に戻って来た男。後部座席を確認すると、運転席に回り込み、そのまま乗車。暴行を受けた男性は戻ってきません。男は車を発進させ、現場を後にしました。 被害にあった男性は顔から出血するなどのけがをしたものの、命に別状はありませんでした。 記者リポート 「男性はこちらで呼び止められ、車を奪われました。その後、車は古川駅と反対の方向へ逃走していったということです」 現場近くの防犯カメラが捉えていた事件の一部始終。暴行を受けた77歳の男性は、直後に自ら110番通報しました。現場から1キロ以上離れた店の駐車場では、奪われた男性の車が見つかったということです。 そして、16日午後、警察は強盗致傷の疑いで神奈川県厚木市の会社員・鎗田良平容疑者(37)を逮捕しました。 鎗田容疑者は仕事の出張で大崎市を訪れていたということで、警察の調べに対して「覚えていない」と話し、容疑を否認しています。