青森市の自宅で、父親とみられる男性の遺体を遺棄したとして52歳の男が逮捕された事件についてです。男は2025年に入って父親がけがで入院したことをきっかけに、県外から実家に帰ってきたことが新たに分かりました。 逮捕・送検された青森市油川の会社員・木村聡 容疑者(52)は、7月上旬〜7月14日夜までの間、自宅の1階廊下で父親とみられる遺体を遺棄した疑いが持たれています。 警察は16日、遺体を司法解剖した結果、死後2〜3週間経過していたことがわかりました。目立った外傷や骨折はなく、死因はわかっていません。 警察によりますと、この家には木村容疑者と90代の父親と80代の母親が3人で暮らしていました。 近所の人は、木村容疑者と話をしたとき、2025年に入って父親がけがで入院したことをきっかけに県外から実家に帰ってきたと説明していたということです。 近所の人は 「(父親の入院で)母を1人にしておけないし、なにか2人で入れるところ(施設)はないものかと話をしていた。彼は(高校を)卒業してから、ここにいなかったから、周りとのコミュニケーションとか、気軽に話せる人がいなかったというのが一番残念」 警察によりますと、現時点では、木村容疑者が金銭的に困窮していた事実はなく、調べに対して「死亡した父親を放置した」という主旨の供述をし、容疑を認めているということです。 警察は、事件のいきさつや動機を捜査しています。