男性からだまし取った札束を自慢気に投稿…逮捕された”ぼったくり家族”の「驚くべき悪質さ」

卑劣で卑怯で悪質、そして稚拙――悪党親子の犯罪が明るみに出た。 マッチングアプリで知り合った男性から不当に飲食代を取り立てたとして、警視庁保安課は7月29日、群馬県沼田市の無職・永井麗央容疑者(21)と、母親で障害者支援団体勤務の博美容疑者(49)ら男女7人を東京都ぼったくり防止条例違反などの疑いで逮捕した。 「事件が起きたのは今年5月。手口はこうです。まず、博美容疑者がマッチングアプリで知り合った30代男性を渋谷に誘い出す。麗央容疑者が待ち合わせ場所に知人の女性を向かわせて、男性をバーに連れて来させる。女性はそのバーのスタッフで、男性に飲み放題をオーダーするように仕向けて、高額な酒を大量に飲ませる。そして、会計の際に『飲み放題の対象になっていない酒を飲んだ』と男性に言いがかりをつけて36万円を請求――。 男性が素直に支払ったため、“もっとカネが取れる”と容疑者らは考え、『請求金額に間違いがあった』『あなたの相手をしていたせいで予約客の対応ができず、キャンセルになり、損失が生じた』などと難癖をつけ、さらに432万円を請求。男性から毟り取った金額は約470万円にものぼりました」(全国紙社会部記者) 博美容疑者は障害者支援団体で働いていたというから、開いた口が塞がらない。 「麗央容疑者は都内で風俗店のキャッチの仕事をしていたのですが、以前から博美容疑者に『カネがなくて生活が苦しい。副業をしようかな』と漏らしていたそうです。その後、息子がバーのスタッフと組んでボッタクリをしていることに気付き、一度はやめるよう説得したそうです」(捜査関係者) ところが、息子がボッタクリで手軽に大金を得ていることを知り、博美容疑者は態度を変え、あろうことかマッチングアプリを使ってのアポ取り役として加担することを決めた。 「今年1月から5月にかけて200人の男性と接触し、約90人を待ち合わせ場所に誘い出すことに成功。そのうち6人の男性から総額約880万円を支払わせました。博美容疑者はそこから42万円を報酬として受け取っていたといいます。麗央容疑者は仲間にボッタクリの成果を自慢するため、被害者からだまし取った札束の写真をSNSのグループチャットに投稿。それを見た博美容疑者は『母の日に携帯か何か買って笑』と“おねだり”する始末で……」(同前) 警察の調べに対し、博美容疑者は「つい軽い気持ちでやってしまった。旦那と私の稼ぎだけでは生活が苦しく、生活費の足しにするために誘いに乗った、止めなければいけない立場にありながら、おカネが欲しくて手伝ってしまった」などと供述しているという。 まさに、この親にしてこの子あり――。

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