7月20日(日本時間)キルギス共和国で開催されたプロボクシング『3150×LUSHBOMU vol.7 in キルギス』で、[WBA世界スーパーフライ級挑戦者決定戦]が行われ、同級10位の健文トーレス(37=TMK)が、11R KO負け。同級暫定王者のデビッド・ヒメネス(33=コスタリカ)の“ドンピシャ”左ボディに悶絶し、立ち上がれなかった。 この試合に勝てば、同級正規王者フェルナンド・マルティネスへの指名挑戦権を得られる、運命の一戦だ。 試合は、ヒメネスが細かいステップでサークリングしては、左フックで攻撃。健文はカウンターの右を狙う。 しかし2R、ヒメネスの左ボディ連打で、健文はスリップに近いダウン。 その後はヒメネスが接近しては素早い連打、健文はバッティングにより左目上をカットする。さらに6Rからはヒメネスの左がよくヒットし、健文は左ボディカウンターを狙い続けるも、ギアが落ちる。 そして11R、ヒメネスが一気に接近すると、左ジャブから左ボディ!健文はくの字になって倒れ、腹を押さえて悶絶。健文は10カウント間際に立ち上がろうとするも、またもマットに崩れ、壮絶なKO負けとなった。 SNSでは「健文、無念」「ゆっくり休んで前を向いて」「更生ボクサーとして一花咲かせて欲しい」と残念がるコメントが並ぶ。 健文は「世界挑戦するまでに負けたら終わり」と背水の陣を口にしていた。 健文は元WBC世界ライトフライ級王者ヘルマン・トーレスを父に持ち、亀田興毅ファウンダーとは幼馴染。天才児と呼ばれたが、タクシー強盗などで2度逮捕され、合計11年収監された。 しかし昨年、WBOバンタム級1位レイマート・ガバリョ、WBOスーパーフライ級1位K・J・カタラジャに連続で勝利し、今回の挑戦者決定戦の切符を掴んでいた。